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花巡礼 名桜古木撮影記(2006年)

撮影日 撮 影 市 町 村
mar 29 2006 神奈川県小田原市
apr 01 2006 山梨県身延町、市川三郷町、南部町
apr 08 2006 島根県浜田市、益田市、山口県萩市、江津市
apr 09 2006 鳥取県倉吉市、鳥取市、兵庫県作用町
apr 15 2006 静岡県富士宮市
apr 18 2006 滋賀県甲賀市、京都府京都市、舞鶴市

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以前
 古木には殆どが名前がついていて土地の人々との深いかかわりがある。そんな由来の説明や桜への自分の思いに加え撮影ガイドを記載してあります。
 桜の名前をクリックすると写真にジャンプします。
mar. 29 2006
長興山の枝だれ桜     満開   晴
 今年の花巡礼は小田原長興山の枝だれ桜から。この桜は俯瞰撮影ができ曇っていてもバックを林にすれば絵になる絶好の地にある。
 満開宣言から三日目だったが、まだ散っている花びらも少なく見頃を維持していた。
 今日は平日で夜明け直前に到着した時には誰もいなかったが、明るくなるとともに少しずつ人は増えて来たものの撮影に支障が生じるようなことはなく思う存分撮影できた。やはり、人気の桜は平日早朝!
apr. 1 2006
久遠寺の枝垂れ桜     満開   晴
 昔行った事があるが満開を過ぎ天気も良くなかったので久し振りに久遠寺に出かけた。土日は午前9時から交通規制もあるし日中は混雑するので早朝に到着した。少し明るくなった頃なのだがメインの桜の前にはズラーッと三脚。やはり人気スポットはいつも混雑、仕方ないことだが。
 6時半頃に桜に日が当りひとしきりシャッターを切ると境内の桜を求めて三々五々散らばるのだが、今度は観光客の人波が途切れない。
 自分はメインの桜を写したら早々に引き上げた。周辺にはまだまだ古木も多いのでいつかゆっくり回りたいとは思っているが。
福寿桜     満開   晴
 身延町から甲府方面に2〜30キロ行ったところの市川三郷町という所にも2本の古木がある。
 この福寿桜はまあ平凡な木といえば平凡な木であった。
宝寿院のサクラ     散り始め   晴
 福寿桜から2キロ位離れた宝寿院にも200年と言われる古木があるが、この木は開花がすこぶる早く、もう見頃は過ぎていた。
原間の糸桜     満開   晴
 宝寿院の桜の撮影後は鰍沢町の「柳川寺のシダレザクラ」に行ったのだが、こちらは全くの蕾であった。

 原間の糸桜も4年振りに撮影した。
 以前は少し遅かったが今回は満開であった。が、ここから少し山側に上った本郷の千年桜はまだ蕾。4年前は千年桜が見頃であったので、この2本は見頃がずれていて自分のような遠方からの来訪者には誠に難儀だが、地元の人々は長い間2本の桜で楽しめる。
蓮性寺のサクラ     満開   晴
 境内に入ってもそれらしき桜がないので探し回ったが、この桜は頂部の1本の枝が花を咲かせているだけで、幹は蔦に覆われてしまっていた。
 隣に天然記念物指定の”ウスギモクセイ”(写真左の木)は看板があるがこの桜には何の説明もない。しかし他には桜の大木は見当たらないので他分これが目指す桜であろう。
apr. 8 2006
三隅大平桜     満開   晴
 670キロ、10時間近くを費やし早朝に到着したが生憎の曇り空。予報では今日は晴れの見込なので暫く待ったら、まもなく雲も切れ太陽も顔を出してきた。
 満開から四日ほど過ぎているようだが、まだ花びらも散らず見ごろを維持している。カメラマンも少ないし観光客も早朝ゆえなのかまばらで撮影は楽だが、いかんせん隣の民家が・・・。
安養寺の枝垂れ桜     満開   晴
 境内は狭く、樹全体を写すには広角レンズは必須だが邪魔なものも多く絵造りは難しい。
金谷の城山桜     満開   晴
 安養寺を過ぎて少し走れば車を数台置ける駐車場がある。
 車を置いて400百メートル位だったか山道を登るのだが、近くの電柱が邪魔になる。せっかくの県指定の天然記念物なのに残念だが、まあ一般の人が観賞するだけなら何の支障もない。(カメラマンの為に配慮している桜なんてほんの僅かなので仕方ない)
 駐車場手前の道路の展望所や少し歩き始めた民家の下辺りから2〜300ミリの望遠レンズで写すのも良いが、今日は生憎空の青さが足りずすっきりした絵にはならなかった。
医光寺のしだれ桜     散り始め   晴
 医光寺は雪舟ゆかりの寺で桜はこの寺の庭園内にあり拝観料300円が要る。
 残念ながらやや見頃を過ぎてはいたが、美しい庭園に咲くしだれ桜は趣きがあり、機会があれば再度訪問したい桜である。
辻山のシダレザクラ     満開   晴
 萩市内まできて志都岐山神社の緑吉野は萩城内にあり入場料が必要だが、料金所で開花状況を聞いたらもう葉桜というのでパスし、これも萩市の南明寺に行った。しかし、ここも散り果てていた。

 仕方ないので引き返し山間部の旧むつみ村(現在は合併し萩市)の辻山に!
 ここは丁度見頃で空も青空、大変気持ち良い。
 ただ、桜は杉林の中にありやはり引きが足らない。説明によれば、昭和の初めはこの辺りは畑で遠くからも桜が見えたらしい。
山本家の白枝垂れ桜     散り始め   曇り
 再び島根県まで戻り江津市の山本家の白枝垂桜を訪れたが、桜は散り始めていたし、天候もあまり良くないし、幹を支えている支柱が何とも無粋だしで、写真は単なる説明写真しか撮れなかった。
甘南備寺のしだれ桜     散り始め   曇り
 今は合併し江津市だが旧桜江町の甘南備寺に電話したら、昨日までが一番の見頃だったがまだまだ花は付いているということなので、本日の最後の撮影に訪れた。
 桜は建物の裏にあり根元から全体の姿は写すのは困難である。寺の住職が丁度帰宅したので聞いたところ桜には朝日が当たるらしい。

 これで今日の撮影は終わり松江市まで戻りホテル泊だが天候があまり良くなく春霞の一日。明日に期待だがどうも黄砂の影響もありそうだ!
apr. 9 2006
極楽寺のしだれ桜     満開   晴
 松江市から更に東の鳥取県倉吉市に。ここに極楽寺という寺があり樹齢は120年とやや若い樹だが美しいしだれ桜があり、見物客やカメラマンが訪れていた。
 境内で写せば根元から全体の姿を写すことも可能だが、外から建物越しに見た姿が美しい。
長瀬の大しだれ桜     満開   晴
 個人の庭にある桜だが道路標識など目障りなものも多くアングルが限定される。
 ここも見物客やカメラマンがチラホラ!
弓河内の大しだれ桜     満開   晴
 この桜も個人の庭にあるが道路と屋敷の境界は何もない。道路は大変狭く車を置く場所もないので素早く撮影。
 引きもないので広角レンズは必須。
大善寺の大しだれ桜     満開   晴
 桜は境内への急な階段を覆うように枝が張り出している。花はピンク色が美しい。
 ここも引きはないから広角レンズを用意したい。
光福寺の大糸桜     満開   晴
 兵庫県の温泉町に県指定の桜が二本あるので、所有しているそれぞれの寺に電話したところ、まだ咲き始めらしい。作用町の光福寺は満開とのことなのでこちらにした。
 阪神の大都会に近いと言えば近いところなので混雑を心配したが、花見客が訪れて賑やかではあったが、道路が渋滞したり駐車場探しに苦労するほどではなかった。
 桜は塀越しに枝が長く垂れ地面に届きそうなほどである。

 まだ時間があるのである情報を頼りに加古川市に出かけた。二つの寺を訪れたが、自分が求めるような樹でなく、”寺に大きな桜がありました”という類の記事だったようで、撮影するまでに至らず。今回はこれで終了としたが、黄砂のせいなのか抜けるような青空とならず欲求不満で終わってしまった。
apr. 15 2006
仮宿の下馬桜     満開   曇り
 初めから天気予報で覚悟の上だったがやはり曇り空。富士山もたまに見えるものの霞んでしまって写真にならない。
 おまけに、桜の後ろが整地され桜祭りのステージが青色のシートで覆われていたり、鮮やかな紅白のテントが二張りもあるわで、一番樹形が整った正面からではこれらがしっかり写り込む。周りの風景と一体となってこそ本当に美しい桜となるということを行政はもっと認識して欲しいものだ。
上条の桜     落花盛ん   曇り
 仮宿から車で数分先にこの桜がある。
 この桜にはウラジロガシとイヌツゲが宿り、幹もシダが着生している。周りは棚田で早くも水が張られ水面に桜が写り込むが、棚田はかなり整備され畦は全てコンクリート。写欲は薄れる。
 花は大分散ってしまい下馬桜とは花期は一致しないことは確かである。
apr. 18 2006
畑のしだれ桜     7分咲き   晴
 ネットの開花情報からもう少し咲き揃っていると期待して出かけたが残念ながら思ったほど咲いていなかった。
 朝は道路側から順光になるが、今日はあいにく朝日も弱々しい。逆にあまり強烈な逆光でなかったので通常の見物場所からの写真もゴーストも現れずなんとか絵になった。ただし、こちらからは民家の写り込みは仕方ないし、早朝でないと観光客の写り込みを避けるのも大変だろう。
常照皇寺の九重桜     満開   晴
 常照皇寺には九重桜の他に「御車返しの桜」(写真左)と「左近の桜」(写真右)と3本の古木が知られていて、これらはそれぞれ開花時期が異なる。と、言うことだ。
 この寺は観光コースに組み込まれていて、特に桜の時期は多くの観光客が押し寄せる。境内も狭いのでここも観光客の写り込みを避けるのが大変。拝観時間は午前9時からなのでこの時間に合わせ出かけるのが良さそうだ。(ひょっとしたら9時以前に入れるかも知れない)
福徳寺のサクラ     満開   晴
 京北には常照皇寺に他にも古木が多く、福徳寺のサクラも美しい古木の1本で地元では「かすみ桜」と呼ばれている。
黒田発電所の桜     7分咲き   晴
 この桜も京北の古木の一つで常照皇寺から百年桜に向かう途中の関電の黒田発電所の前にある。
 見物人もいなかったが丁度関電の人がいて話を聞いたところ樹齢は百年以上ありそうで、子供の頃は樹勢も旺盛で枝は地面に届こうかというほどで、中に入ると見えないくらい咲き揃っていたとのことだった。

 このあとロケハンがてら
「百年桜」に行った。
 こちらは花期が遅く勿論蕾だったがロケーションが悪く、どの方向から写しても背景に建物が写り込む。
吉田のしだれ桜     落花盛ん   曇り
 昨日のHPでの開花情報で”散り始め”ということだったので、何とか見れるだろうということで訪れた。しかし、見頃は過ぎ”落花盛ん”、風に舞う花びらも風情がある。(最近は多少早めくらいを目途に撮影しているので花吹雪も久し振りだ)
 樹齢300年(向かって左)と80年の2本あり、さらに、平成13年に植えた3代目がある。

 今日はこれで切り上げだが、帰路に小浜の「妙祐寺のしだれ桜」をロケハンした。大変狭い集落の中に寺があるが、駐車場はあり、その上に桜がある。花は勿論散り果てていたが美しい樹形だし一度撮影したい樹である。

 ゴールデンウイークはベトナムに行くし、週末もその準備やら所用やらでどうも今年の花巡礼はこれで終了かも。今年は天候も不順の上、黄砂の影響もあり思うような写真が撮れず欲求不満の年だった・・・?