HOME 花御殿
花巡礼 名桜古木撮影記(2002年) |
|
|
|
古木には殆どが名前がついていて土地の人々との深いかかわりがある。そんな由来の説明や桜への自分の思いに加え撮影ガイドを記載してあります。
桜の名前をクリックすると写真にジャンプします。 |
|
mar. 28 2002 |
山高の神代桜 満開 晴 |
日本武尊が東国平定の帰路に植えたといわれていることから神代桜と呼ばれ、日本最古の桜でもあり、根尾の薄墨桜、三春の滝桜と共に日本三大桜の一つである。
撮影は午前中なら境内から写すと左(東)からの光線が利用でき、(掲載写真は早朝境内から)午後は北側の道路からがよさそうだ。ただ、最近桜の保護のため北側の道路を廃止したようだ。 |
わに塚の桜 満開 晴 |
わに塚は、日本武尊の王子、武田王の墓という説を始め諸説があるが、田んぼがひろがる田園地帯のこの丘の上に一本の美しい桜がある。
遠方に八ヶ岳を望むこの桜は晴天の午前中が良いが、撮影場所は田んぼの畦の一角からに限られ、カメラマンも多い。 |
滋雲寺の糸桜 満開 晴 |
滋雲寺の寺子屋で樋口一葉の両親が知り合い、1857年江戸に上がっていき、やがて一葉が生まれた。糸を垂らしたようなこの桜は息を呑むほど美しい。滋雲寺からそう遠くない雲峰寺には江戸彼岸の古木があるが、この年は全くの蕾だった。
観光客が多い所なのでできたら平日が良い。 |
原間の糸桜 満開 曇り |
旧法眼寺にある枝垂れ桜。時間がなくなり、夕方は天気も曇り勝ちで、糸桜と呼ばれる美しさが表現できなかった。
青空なら下の道路から見上げると面白い写真になる。 |
本郷の千年桜 満開 曇り |
旧妙善寺にある古木。
桜の前は下り坂なので撮影はなるべく高い場所から、出来れば脚立を用意すると良い。 |
|
mar. 30 2002 |
川路の糸桜 満開 晴 |
樹勢が衰えて枯れ枝が目立ち、糸桜の面影が薄れてきている。
飯田市南部の国道151号線沿いの民家の敷地内にあるが、国道からはよく見えない。狭い場所にあるが、広角レンズで全体を写すことが出来る。 |
愛宕神社の清秀桜 満開 晴 |
名前のいわれは、清秀法印が植えたと伝えられことにある。飯田市内最古の桜であり樹の木質部は腐食し、わずかな内皮で生命を維持している。江戸彼岸桜としては濃い色の花を付けることに貴重さを感じる。 |
長姫のエドヒガン 満開 晴 |
飯田市美術館の庭にありり、この地が飯田城主の家老安富氏の邸址であったことから安富桜とも呼ばれている。
ここも市街地にあり、場所は広いので撮影ポジションは選べれるが、建物の写り込みは根元まで入れとうとするとやはり難しい。 |
桜丸御殿址のヒガンザクラ 満開 晴 |
別々に植えられた2本の樹が、長い年月を経て合体し1本の樹となったことから夫婦桜とも呼ばれ、江戸彼岸桜と枝垂れ桜であることから特異な雰囲気を醸し出している。ここは飯田城本丸御殿の別棟の址で城主脇坂候時代多くの桜を植えたことから桜丸御殿といわれた。
市街地の合同庁舎内にあることから、周りの建物を避けることは難しい。 |
黄梅院の紅しだれ桜 満開 晴 |
美しい樹形で紅梅を思わせるような濃い赤色の花を付ける。
撮影は正面の駐車場から。 |
正永寺のシダレザクラ 満開 晴 |
古木の片側だけに枝を残し花を付ける独特の樹形に惹きつけられるものがある。撮影した年は根元の養生のためかめざわりな物でかこわれていた。
場所は広いので撮影ポジションは沢山ある。 |
専照寺のシダレザクラ 満開 晴 |
幹は痛々しい姿だが美しい花を咲かせる。飯田市内の古木の中では開花がやや遅いように見える。
場所は広いので撮影は比較的楽だ。 |
高松薬師堂のシダレザクラ 満開 晴 |
樹勢が衰えた時期があったのだろう、枝は上部しかないが、現在は元気に咲いているように見える。
境内は狭く根元から全体を写すのは超広角レンズで下からあおるしかない。 |
阿弥陀寺のシダレザクラ 満開 晴 |
飯田城主脇坂候お手植えの桜といわれている由緒ある桜。市内には400年位の古木が10数本現存している。
境内は狭いが樹勢は旺盛で枝振りも大きいので全体を写すことは困難。
|
麻積の里 舞台桜 満開 晴 |
旧座光寺小学校にある桜。五弁花の中におしべが変化した「旗弁」が混じり半八重のピンクの花が咲く。
ここも電線が気になる。 |
元善光寺のシダレザクラ 満開 晴 |
飯田城主脇坂公お手植えの桜といわれている由緒ある桜。脇坂安正公は二人の兄を弔い城下48ヵ寺に桜を植えた。これを「弥陀の48願」という。幹は大分痛み、枝も少ししかないので寂しい姿になってしまっている。
狭い場所に他の樹と共に植えられ、桜の全体は写せない。 |
|
apr. 6 2002 |
中将姫誓願桜 満開 晴 |
藤原鎌足の玄孫中将姫が婦人病にかかったが、願成寺の観音様に治癒の願をかけたらたちまちに治った。姫は、大変感激し境内に一本の桜を植えたのが、この桜といわれ名前の由来となっている。 品種は山桜からの変化といわれ、一個の花に30枚もの花びらをつけ、種は実らず、枝も根付かず一本だけの樹であり、プルヌル・フロリドラ・ミヨシと言う学名で世界に発表されている珍種である。
開花期は境内で催し物もあり、多数の見物客で賑わうのでできたら平日に。 |
ひよものしだれ桜 満開 晴 |
個人所有の樹で「ひよも」とは日当たりがよく晴らしの良いところという意味で所有者の屋号である。
撮影は所有者の庭からになるのでマナーには特に留意。桜の正面の山を少し上ると、後ろの檜をバックに桜を浮き出した写真が撮影出来る |
|
apr. 13 2002 |
中曽根の権現桜 満開 曇り時々晴 |
桜の根元に権現様が祀られていることから権現桜と呼ばれている。
観光客も比較的多く、桜の背後にも人が回れることから、できれば日時を選んで出かけたい。 |
|
apr. 20 2002 |
原の閑貞桜 満開 晴 |
この地ゆかりの僧、閑貞が植えた(杖が根付いたとも)といわれていることから閑貞桜といわれている。
右に妙高山、左に黒姫山を背にした、風光明媚な場所にあり、一時衰えたという樹勢も回復し、美しい風景になっている。 |
袖之山のシダレザクラ 満開 晴 |
樹齢の割りには風格を感じ花付きも見事な桜である。
町中にあり引きがなく、電線等の目障りなものを避けるにはポジション、アングルの制約を受ける。 |
地蔵久保のオオヤマザクラ 満開 晴 |
整った樹形に赤味の濃い花を付ける。日清戦争の勝利を祝い、山から村人が大八車で運んで移植した。
道路をは挟んで反対側の田の畦から写すと自然な目線になる。背後からは山をバックに桜が浮き上がるが、電線を避けることが出来ない。 |
素桜神社のジンダイ桜 散り始め 晴 |
スサノオノミコトが挿した杖が根付いたといわれのある全国有数の古木である。
境内は大変狭く全体を写すのは超広角レンズがいるが、極端にデフォルメされる。素桜神社の反対側から全体を見ることが出来るが、フェンスに囲まれて根元は見えない。 |
立屋の桜 満開 晴 |
他の桜の途中で昼食のため立ち寄った所のパンフレットで偶然手にした小川村のパンフレットで見つけた。他に二本の桜があり、日ノ御子桜と「上野のお流れ桜」といい、村の天然記念物に指定されている。お流れの桜(左のカット)は地すべりで流れ着いた桜がこの地で根付いたと言われ、根元は二つに割れている。花は既に散っていた。
立屋の桜は山の中で丁度見頃。根元のカーブミラーがなんともうらめしい。お流れの桜は家が建て込んだ所にあり、すっきりとした写真は撮れそうもない。 |
貞鱗寺の枝垂れ桜 満開 晴 |
白馬村は雪が多くまだ残雪があちこちにあるが、桜は可憐に花を付けている。しかし、樹勢が衰えているのか花付きが悪いようだ。
広い境内なのに、なぜかアングルに苦労する場所だ。 |
|
apr. 28 2002 |
荘川桜 満開 晴 |
 御母衣ダムにより水没する照蓮寺と光輪寺から移植したもので、岐阜の三大桜とよばれている。
ここも観光客が多く駐車場も少ない。撮影はやはり早朝で、国道を挟んだ山側から俯瞰して撮る。近年は「うそ」の食害の被害にあうことが多いらしい。
照蓮寺(左)・光輪寺(右)
|
|
 |